クールな彼と恋愛中
め、メイクなんか絶対やらないぞ!
「や、やめて...!」
後ろに後退りして、メイクを拒む。
これだけでも恥ずかしいんだから...、これ以上はやらないで!
「やだー、もう可愛いっ!」
「可愛さに免じてメイクはしないであげるっ!」
クラスの女子がギューッと抱きついてきた。
......よく分かんないけど、メイクは逃れられた。
ていうか、苦しいんですけど...っ......
「ちょっとー、もう始まるよー!」
「あ、今行くー!」
係りの人に呼ばれたらしく、クラスの女子は私から離れてくれた。
うん、今のは苦しかったよね。
川野くんに抱きしめられる方がいいな......。
あ、川野くん......!
はぁ......、どうしようか。