クールな彼と恋愛中





知ってるよ。


知ってるに決まってる。




「えっと...、何か用ですか?」



私に話しかけてくるなんて......



喋ったことないよね?




「いや、女の子1人だと危ないからさ。送っていこうと思って」




「え......?」




さっきの笑みとは対照的に、宏先輩は照れたように笑った。




その笑顔に、キュンッと胸が高鳴る。




あぁ...、まただ。




川野先輩を好きになった時と同じ胸の高鳴り。





「ほら、帰ろう」



宏先輩が私に手を差し出す。



握って...、いいんだよね。




宏先輩の手をそっと握り、立ち上がる。




また...、新しい恋、できそう。




鼓動が速くなるのを感じて...、私はまた恋に落ちる。








新しい恋【百合奈side】

*END*






< 286 / 300 >

この作品をシェア

pagetop