臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
嫌がることはしたくない。嫌われるくらいなら、近付かないほうがいい。

傷付くことを恐れる麻由子は、少し積極的になっていた自分を封じ込めようと考えてしまう。

せっかく前進していたのに…後退してしまうのだろうか。


嫌われるのだけは絶対に嫌だもの…嫌われたくないという想いが強くなる。


臆病になってしまう。


だったら、以前のようにそっと見るだけにしてしまおうか?

きっとそれがいい。


麻由子はソファーの上で膝を抱えて丸くなり、そっと涙を零した。



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