臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
しかし、行ったと思ったらすぐに戻る。


「このドライヤーで乾かしてください」


麻由子は航平にドライヤーを渡す。


「麻由子ちゃん、乾かしてよー」


甘えるように麻由子の方へ頭を向ける。


「え?あの…、今からお風呂に入るので、自分で乾かしてください」


(そんな恥ずかしいことは出来ない…)


麻由子は逃げるようにバスルームへと消えた。

バスルームのドアが閉まる音を聞いた航平は「楽しいな」と笑い、ドライヤーのスイッチを入れた。
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