臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
「今年もよろしく」

「こちらこそよろしくお願いします」


これから先、ずっと同じ景色を見て一緒に感動していきたいと強く願う。


やっと実ったこの恋を離したくない。絶対に離さない。

昇っていく初日の出に両手を合わせて、麻由子は拝んだ。


ずっと、ずっと一緒にいれますように。


「何を拝んだの?」

「内緒です」

「何でだよ?教えて」

「ダメ、内緒なんです」


麻由子は笑う。


「教えてくれないとお仕置きするよ」

「えー」


お仕置きという名の長い長いキスが始まった。
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