臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
少しがっかりしながらも、航平の優しさを感じた麻由子は「本当にありがとうございました」と返した。


「うん。お大事に」


もらったリンゴを抱きしめて、しばらくぼーっとしていた。

その間に残りの鍋焼きうどんは冷たくなっていった…。


今日1日でたくさん航平に優しくしてもらった。麻由子は何かお礼をしたいと考える。


食べ物がいいかもしれない。何が好きかな?

考えると好きな物を知らないことに気付く。


もっといろいろ知りたいと思うのである。
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