恋獄 ~ 紅き情炎の檻 ~

3.互いの半身




翌週の月曜。

花澄はほぼ一か月ぶりに、会社へと出勤した。

花澄はいつのまにか傷病休暇扱いになっており、出勤した花澄は同僚から『大丈夫なの?』と口々に言われ、ハハハと笑顔で濁した。

────まさか元カレ、いや今カレに軟禁されてましたとは口が裂けても言えない。

そのまま花澄は元の総務の仕事を続けることになり、以前と変わらぬ日常が戻ってきた。


……はずだったのだが。




「えーっ!? やっぱ暁生さんって、相沢君だったの!?」


────その夜。

いつもの居酒屋で、花澄は知奈にこれまでの経緯を説明した。

知奈は花澄の話を聞くや、驚きの声を上げた。


「いや、びっくりだわ……。相沢君があんなに演技派だったなんてね……」

「……そこなの? 驚くトコって」

「だって高校の時の相沢君のイメージしかないからさ。にしても、びっくりだわ~」


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