恋獄 ~ 紅き情炎の檻 ~



花澄は顔を輝かせ、強く頷いた。

隣で環も嬉しそうに微笑んでいる。



いつかきっと、二人で戻ろう────

────あの、懐かしい思い出の場所へ。



花澄と環は顔を見合わせた。

お互いに頷き合い、瞳で約束を交わす。

その約束はきっと、近い未来に果たされるだろう。

花澄は環の腕に手を伸ばし、ぎゅっと握りしめた……。


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