俺が教えてやるよ。



「はは、離れてっ」


「キスするまで離れない」


「はぁぁ!?」



なに言ってんのこの人は!



「い、いやだよしない!」


「なんで?」


「なんでって、」


「俺のこと好きだろ?」


は?


「なんで、っそんなこと…」


「好きなクセに」



潤んだ瞳があたしを捉えて離さない



「好きなんか…」



…………ない


そう言おうとしたあたしの唇が塞がれた



「……っんっ!」





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