俺が教えてやるよ。
「俺のものになったんだろ?」
「……っ!」
耳元で妖しく呟く王子は確信犯
あたしが逆らえないのをわかってる
「……なぁ、桃果」
「ちょ、っやめてよ…」
「はい、ストーップ」
あたしに伸びた王子の手を武中くんが止めた
「……んだよ陽」
――不穏なオーラ全開の王子
やばい、避難!
みんな避難して!
「ラブラブっぷりはもうわかった。だけど藍斗、わかってるか?」
「なにが」
「これから大変なのは、桃果ちゃんなんだよ」