俺が教えてやるよ。



「なぁ、桃果?」


「なぁに?」


俺の膝の上で俺に身をゆだねるのは、紛れもない最愛の人



「桃果の両親はいつ日本に帰ってくる?」


ずっと気になってた


ロサンゼルスにいる桃果の両親のこと


まだ会ったことないから


「そうだなぁ、いつなんだろ」


「曖昧だな」


「だってあの人たち、気まぐれなんだもん」


あの人たち、ね


「じゃあお兄さんは?」


「お兄ちゃん?あぁ、気まぐれであたしの家にごはん作りに来てくれるよ」


まじかよ


じゃあ一緒に住んでるときに来なくてよかったな


そっと胸を撫で下ろす


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