ただ、逢いたい
「さっきの告白、本気だからね」
4人になったところで、念を押された。
「好きじゃないって言われたけど、彼氏がいる訳ではないでしょう?
だったら、俺も諦めないから」
強い眼差しで、そう言われた。
そんなことを言われても、あたしに答えは出せないのに。
ちらっと藤井くんを見ると、不機嫌そうに立っていた。
確かに、藤井くんにとっては面白くない話し。
どうして、引き止めたのだろう。
そして、なぜ素直に残ったのだろう。
「あ、藤井くんにも渡さないから」