Death Game‐始まり‐
思わず椅子から立ち上がった。
「よ、よぉ…神埼…」
そこには、教科書やプリントに埋もれた松原和真がいた。
「松原?!びっくりさせないでよ…」
「わりぃわりぃ。今日日直だから先生に頼まれたもの運んでたら、神埼見つけたから…」
松原は私の家の隣に住んでいる。
なぜか松原とは普通にしゃべれる。
多分、小3の頃からの幼馴染みだからだと思う。
「神埼?見かけたときもそうだったけど、さっきらから難しい顔してるぞ?」
松原は一番信頼している。
隣にいるだけで元気ももらえるし。
「おい?神埼?」
私は松原の話が耳に入ってなかった。
「かーんーざーきー!!」
「へっ?!」
