私は永遠に眠ったまま。

「相変わらずすごいね、姫羅ちゃん」

後ろから聞こえてきた声に振り向くと、

「七星!」

肩まで伸びた髪で、肩に部活のエナメルバッグをさげた黒川七星(くろかわ ななせ)が少し笑みを浮かべ、口を開く。

「本当、初良と姉妹に見えないね」

小咲初良(こさき そら)と姫羅(きら)。
私が姉で、姫羅が妹。

姫羅はすっごく可愛い。
ふわふわのロングの髪にふっくらした頬。
目は大きくて、お人形みたい。
それに比べて私は……。あは。

「私も姫羅に生まれたかった」

ため息混じりに吐いた言葉。

「初良も初良でいいとこあるよ!」

グサリ。何かフォロー出来てないよ…。
まあ、思ったことをズバッと言う七星だから、しょうがないよね。
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