貴方を愛した
~花見当日~

雅樹は

昼の2時に迎えにきてくれた

雅樹「結羽奈 寒くない格好にしろよ?

結構冷えるからな…っと

譲さん そろそろかな?」

タイミング良く

ノックが聞こえる

扉があいて譲さんが

部屋に入る

譲「調子はどうだい?お二人さん」

雅樹「俺はいつも通りです」

にかっと笑う

譲「結羽奈、一応、心電図とるから」

あたし「うん」

譲さんが手際よく

心電図をとる

長い沈黙…

5分ほど心電図をとり続けて

譲「いいとは言えないが

悪くはない 無理は禁物だ

少しでも おかしいと感じたら

戻って」

あたし「うん

ねえ 譲さん」

譲「ん?」

あたし「今日くらいは

お泊まりしたい」

譲「俺もyesと言ってやりたいが

今はダメだ

夕べ 発作があったの

隠してただろ?」

あたし「隠してない

言わなかっただけ」

譲「それを隠すって言うんだ」

雅樹「結羽奈…子供じゃないんだから…」

譲「全くだ」

雅樹「先生の心中をさっするなら

正直になることだな」

あたしはうなだれる

W(ダブル)スピーカーで

言われてしまっては

うつむくしかない

譲「結羽奈 行っておいで」

あたし「うん!」

雅樹と譲さんは苦笑する

二人で「子供だ…」と

笑いあう
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