貴方を愛した
あたしが片付けると言うと

雅樹は「病人はゆっくりしてろ」と言って

さっさと片付けをしてしまった

雅樹「さて、戻るか」

あたし「やだ もっと一緒にいたい」

雅樹「ダメだ また

別の日にしよう

今日はもう 戻るんだ」

あたしはポロポロと泣き出してしまった

雅樹「泣くなよ 俺だって帰したくないんだ」

あたし「…」

雅樹「結羽奈…」

あたし「やだ やだやだ」

雅樹「一生の別れじゃないんだ

今夜も病院に泊まるから

泣かないでくれよ

結羽奈に泣かれたら参る」

あたし「雅樹 抱いてよ」

雅樹「ダメだ」はぁってため息をつく

雅樹「俺だって抱きたいよ

でも 今の結羽奈の体は

安静が必要なんだ

激しい運動は

体に悪いんだよ」

あたし「悪くてもいい

抱いてほしい」

雅樹「…」

雅樹は優しく指で

涙をぬぐう
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