【続】意地悪なご主人様

義嗣side

・・・

目を覚ましたオレは、

少しだけ体調が良くなったのか、

体を起こせるほどに・・・

・・・

体を起こしたオレは、

椅子に座ったまま居眠りする夏樹が、

目に留まった。


・・・

「・・大久保?」

名前を呼んだが、起きる様子はない。

・・・

彼女の性格なんだろうか?

病人のオレを放っておけるほど、

器の小さい女じゃない・・・らしい。


夏樹にとっては、

オレは天敵以外の何物でもないだろうに。

それでもこうやって

付き添ってくれてる事に、

嬉しさがこみ上げた。

・・・そして、

彼女への気持ちは、

増々大きなものになった。

・・・

なぜ、巧の女なんだ?
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