君じゃなきゃ、だめなんだ。
どうしたら忘れられるの?
ーーそう思っていると意外と始業式ははやく過ぎ、下校の時間になった。
「里花、一緒に帰ろうっ」
今日は月曜日だから……
本当ならあたしは秀夜と、花香は花香の彼氏と一緒に帰る日だ。
「えっ…!?
いいの?
花香、彼氏は?」
「え~
だってこんな日にうちだけ悠人と帰ってらんないよ~
しばらくはうち、里花と帰るからねっっ」
花香はそういってえへへっと笑った。
やっぱり花香がいてくれてよかった。
いなかったら今ごろあたしはひとりでとぼとぼ帰ることになっていた。
「ありがとう…グスン」
今日のあたし、涙腺緩んでるのかなぁ?
「もぉ、なかないのっ
さ、帰るよ♪」
「里花、花香、今日の朝はどうしたの?
泣いてたみたいだけど……」