君じゃなきゃ、だめなんだ。
「里花~、帰るぞ」
「うん!!」
蓮は毎日あたしと一緒に帰ってくれる。
学校の面白い出来事を話したり、今度の遊ぶ予定をたてたりと、他愛のないことを話ながら帰る。
でも、蓮は絶対にあたしと手を繋いだりしない。
もちろん、キスもしない。
普通の女子だったら不安になるだろうけど、あたしはむしろ、その逆だ。
恋人なのに、友達みたいな……
そんな関係に安心している自分がいる。
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