恋愛コンプレックス
「ま、町田・・・」
顔をあげると目の前には町田の顔があった。
「天瀬さん!ご、ごめん」
町田は私の顔をみて少し慌て出した。
「だ、大丈夫だよ。そんな慌てなくても」
「あ、あはは・・・」
町田は頭をかく。
しばらくの間、沈黙が続いた。
そんななか口を開いたのは町田で。
「今、帰り・・・?」
少しおどおどしながらそう聞いてくる。
「あ、あぁ」
「一緒に帰らない?」
返ってきたのは思いがけない言葉。