【短】《海奏番外編》 ~Another・Harmony~
メチャクチャドジっ娘みたいな場面を見してしまったのに、茶竹君は私を気遣ってくれる。


その優しさに涙が出そうになったけど、今はそんな事してるヒマ無い!!


「ハイ、私は大丈夫です!」


「そっか。そんなら良かった。ケガしてたら大変な所だった」


力強く答えると、フンワリと頭を撫でられた。


うう……浜口 小梅、14歳。


好きな男の子の前で、とんでもない失敗をしてしまいました……(泣)


「じゃあ映画館行こっか」


さりげなくエスコートしてくれる茶竹君の顔が、まともに見られない。


「神様のバカ………」
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