* pain *
タイトル未編集
嘘だと言って欲しかった。



涙を止めて欲しかった。




この悪い夢を忘れてしまえるくらい、




長い腕でぎゅっと包んで、


抱き締めて、キスをして




「また泣かせちゃったね」

って、


いつもみたいに笑ってよ。









短い夏の夜




必死で追いかけた思い出の中のあなたを




今もう一度探し始めている。








手の平に、





溢れるほど





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