君に贈る、この愛を。
1rd love*

-突然の始まり-




今日は高校入試の日。

私は、家入 彩望(いえいり あやみ)。
中学の時は受験してないから
初の受験。

やっぱり初めてって緊張する。


みんな席について準備を始める。
私も合わせて準備をする。

―――あれ?

いくら探しても消しゴムがない。

昨日ちゃんと入れたハズなのに・・・

慌てていろんなところを探したけど
やっぱりない。

どうしよ・・・

そんなとき、後ろから肩をちょんちょんと叩かれた。

「これ、使いなよ?」

後ろには男の子がいて

自分の消しゴムをわざわざ半分に折って

私に貸してくれようとしていた。

「ぁ、ありがと...!」

突然のことすぎてあたふたしていたら

「お互い合格できるように

 頑張ろうな。」

男の子はそういって準備に戻った。



そのとき私の胸はざわついていた。

でもこれがなにが
その時はわからなかった。


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