2人の王子様


「っあー!疲れたっ」



一人きりの部屋に、俺の大きな声が響き渡る。

外を見渡してみるともうほとんど人がいない様子。せっかくの文化祭だったんだけどな…。



それに陽菜ちゃんと二人っきりになるチャンスだったはずなのに……




「もう、帰るか……」



暗くなる前にはできれば帰っておきたい。




「よし、終了だな」




俺は電気を消して、教室を後にした。



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