晴れのち雨

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すっかり冷めてしまった料理。


「アイツさ...その事故から仕事を休みがちになったんだ。」


「事故のショックで、ですか?」


「それもあったんだろうが、それよりも小学生を教えていると亡くなった颯を思い出すみたいで...」


優しい先生のことを想うと
私も悲しい気持ちになった。


「俺が迎えに行ってたら颯もこんな風に成長してたのかな、俺が颯の未来を奪ってしまったって、酒で酔ったアイツが俺に零したんだ。」


「んで、悠希が腑抜けになったアイツを心配して悠希が働いていた...今の塾を勧めたんだ。そこなら高校生だけだし、少しはアイツが楽かなって」


「そうだったんだ...」


「初めはアイツも働くのを嫌がったんだが目を背けちゃいけねぇって、悠希に散々怒られて、悠希の飴と鞭のおかげで少しは良い顔するようになったよ。」


「悠ちゃん流石ですね。」


「だろ?」


少し空気が明るくなった。
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