晴れのち雨


ピピッー


携帯電話が終わりを告げていた。

ディスプレイにははっきりと"6:00"と映っていた。



眺めていた雪景色が見えなくなる。



あーあ。
泣き虫は卒業したつもりだったのに。





先生はこの後も私を待ってくれていた。


私も先生を待っていようと思ってた。


だけど、待てば待つほどツラくなるのは分かってるから、これ以上待つことが私には出来なかった。



5年間よりもこの1時間の方がとても長く感じた。




1歩...2歩...


俯いたままビルから離れて行く。

振り返っても先生は立っていないのに、
一度だけ振り返ってしまう。




ヴーヴー・・・


手の中の携帯電話が震えていた。

電話だったので立ち止まる。

知らない電話番号だった。


無視をしようと思ったが、凍えて壊れかけてしまった恋心のせいか誰かと話したい衝動に負けて、電話に出たー
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