晴れのち雨
はぁー。
溜息をつく。
「私、中々な事をしてたんですね。」
「そやね。」
「何か...恥ずかしいです。」
「まぁ、当時の葵の感じからmarrowの意味分かってへんなって気づいてたから、別に深い意味があるとか思ってなかったし安心して?」
「今後、気をつけよう...」
「でもほらっ!この花、葵にやっぱり似合ってんで!!」
私の持っていたピアスを取って、私の耳にかざす。
「あれ?」
先生の様子が一変する。
「どうしたの?」
「葵...もしかして...てか、もしかせんくても耳開いてないよな?」
「あ...はい。でも開けよっかなって前から思ってたんで、これを機にまた開けて着けさせて貰いますね」