晴れのち雨

彼は後ろのベッドに座ると
両脇から私を持ち上げた。

そのままベッドに寝かせると
私の上に覆いかぶさる。


「葵...。」


私の頬に彼の手が優しく触れる。


瞳を閉じて彼を待つ。
唇が深く深く私の意識を奪っていく。
お互いの零れる息が重なる。


彼の瞳に私はどう映っているの?
これから私は唇も指先も髪も...
すべて彼のものになってしまうの?


初めての感覚に戸惑う。


再びくちづけながら
ひとつ...ふたつ....
シャツのボタンが外されていく。


シャツの隙間から
ほんのり紅く染まった肌が覗く。


「葵、いいの?」


私の首に顔を埋めて腰を撫でる。


「あっ...」


自分でも聞いたことのない声。


「い..い...いいよ...」


首にキスされる度に
身体が反応する中、ゆっくりと答えた。







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