晴れのち雨


嫌々塾に行くと
案の定、塾生の間では保坂先生の話題で持ちきりだった。

だけど、プライベートな事のせいか本人に直接訊く人はいなかった。


受付で可愛らしいお弁当を食べている悠ちゃんを見つけた。

「今日、忙しかったの?」

「そうなのよ〜入塾説明会があって、ご飯遅くなっちゃったわ〜」

プンプンと怒った素振りをみせる。


「悠ちゃんに訊きたいことがあるんだけど...」

「あら、何かしら?
恋の相談なら任せて!」

「いや、保坂先生のことです。」

「保坂先生??」


「はい。 」

「保坂先生ってご結婚されているんですか?」

声を小さくして言った。

少し悠ちゃんが固まった気がした。

「...そうねぇ〜
その辺は私からは言えないわぁ。
本人に直接聞いてみて。」

苦笑いする悠ちゃん。

やっぱりプライバシー関わるからかな?

少し違和感を感じながら授業教室に向かった。





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