桜が咲いたら
そんなやりとりをしながらばたばたと支度をして、

震える指でリップを塗り直して、

マフラーを巻いて、




暗くて冷たい空気を切りながら、近所の公園まで自転車を走らせた。






バクバクと高鳴る鼓動やほてった頬を冷ましてくれる外気。






暗い空、震える月。






“先輩に会いに行く自分”なんて、想像もつかなくて。









だけど確かに今、

公園のベンチに腰掛けてあたしを待っているのは彼だった。


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