桜が咲いたら
2年前からずっと、今だって、

“先輩”という言葉を聞いてあたしの中に思い浮かぶ姿は“武蔵先輩”ただ一人で。






ずっとずっと、

心の中でもこっそり、“先輩”と呼び続けてきたのに。


桜ヶ丘に入れても入れなくても、

それはずっと変わらないのに。











「まだ後輩ではなかったか…」






そう呟いて苦笑するあたし。






先輩の世界にいるあたしは、一体どんな存在なんだろう。


桜ヶ丘に受かったら、ほんの少しは近くにいられるのだろうか。


そばにいてもよくなるのだろうか。


距離は縮まっていくのだろうか。






“友達の妹”から“後輩”へ。









そして、




いつか――――

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