大人の関係

奈津が最初から美沙を気に入ってくれているということは感じていたが、こういった背景があったことを知り、何となく複雑な気持ちになる。


「私としては、美沙ちゃんの幸せを考えてもマサくんと一緒にならない方がいいと思う」
「そう・・ですか」
「美沙ちゃん、正直、どうしたい?」
「どう、って言われても・・・」
「もし、美沙ちゃんがマサくんと一緒に居たいって言ったら、それはそれで応援するわ。どんなことになろうと私は味方よ」


言葉が見つからない美沙を見て、
「コーヒー入れてもらうわね」
奈津はそっと部屋を出て行った。



一人になり、美沙は携帯を見る。
あれから長野から連絡はなかったが、先ほどの会話の名残を感じようと携帯にそっと触れた。

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