Last flower【執筆中】
絶望的にくだらないだだをこねている自分ーーー。
 
それに気づいていながらも、カスカは自分が止められなかった。
 
ユルカに対する嫉妬心は日に日に募っていき、

姿かたちが同じなことにすらうんざりして、

鏡を見るのが嫌になった。
 
素っ気なく無表情な、この『牢獄』の中で、

ユルカとカイはあの日、一体どんな話をしたのだろう。

あんなにも、軽やかな仲に深まるほどに。
 
すっかり馴染んでしまった一人ぼっちの空間。

薄汚れた天井を睨みつけるように見つめながら、

カスカは眠れぬ夜を過ごしていた。


「おーい、カスカ。起きてるかぁ?」

「ん………?」

もう朝か。また朝が来たのか。

いつの間に、眠っていたのだろう。

しかし、ゆっくりと起き上がったカスカの目に映ったのは、

監視、見回り用のためドアについている小窓から

こちらを見ているスイムだった。

「え!?」「シーッ。待ってな、今開けるからさ」

物音がしないように、慎重に鍵を開けたスイムは二コリと笑い、

「星がきれいだよ。久しぶりに外出ねー?」

とカスカを誘った。
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