プラチナブルーの夏
16.
特別行きたい場所も用事もなく、かといってあれ以上母親と同じ空間にいる事が耐え切れなかったあたしは、黙って外に出た。
あまりの眩しさに、一瞬世界は真っ白になる。
思わずつぶった瞼の上にも、ジリリと刺すような日差しが容赦なくぶち当たる。
「M島公園でも行こうかな…」
背中を丸めたまま独り言を呟き、あたしは歩き始めた。
背中を丸めるのは、胸が大きく育ち始めた小学生の頃からのクセだ。俯きながら、歩く事も。
二十分くらいでM島公園に着いた。
途中の自販機で買った冷たいペットボトルのお茶を、ベンチに腰かけて喉を鳴らしながら飲んだ。
目の前にあるブランコやジャングルジム、大きな砂場などでは、沢山の子供達が奇声や歓声を上げながら、それぞれの遊びに熱中している。
その周りには、これまた沢山のお母さん達が子供達の動きを追いながら、一緒になって笑ったりイタズラする子を叱ったりしている。
じっとしていても、汗が伝う顔や背中。
それを不快に思いながらも、あたしはいつまでもベンチから腰を上げる気になれなかった。
あまりの眩しさに、一瞬世界は真っ白になる。
思わずつぶった瞼の上にも、ジリリと刺すような日差しが容赦なくぶち当たる。
「M島公園でも行こうかな…」
背中を丸めたまま独り言を呟き、あたしは歩き始めた。
背中を丸めるのは、胸が大きく育ち始めた小学生の頃からのクセだ。俯きながら、歩く事も。
二十分くらいでM島公園に着いた。
途中の自販機で買った冷たいペットボトルのお茶を、ベンチに腰かけて喉を鳴らしながら飲んだ。
目の前にあるブランコやジャングルジム、大きな砂場などでは、沢山の子供達が奇声や歓声を上げながら、それぞれの遊びに熱中している。
その周りには、これまた沢山のお母さん達が子供達の動きを追いながら、一緒になって笑ったりイタズラする子を叱ったりしている。
じっとしていても、汗が伝う顔や背中。
それを不快に思いながらも、あたしはいつまでもベンチから腰を上げる気になれなかった。