アドラーキャット




「わーなんですかここ!いいですねこう、雰囲気が!オシャレ!」

「頭悪そうな感想だな。」

「先輩黙ってください。」



赤レンガが積み重なった小さなお城のような一軒家。
シタが生い茂り、一瞬西洋にいるかのような錯覚。

傑先輩が連れてきてくれたカフェはとてもオシャレなところだった。

私が行きたかった駅前のオシャレな店にも劣らないくらい雰囲気のいい店だ。


「先輩、ここお酒ないんじゃないですか。」

「あぁ、お前酔うとめんどくさいから。」

「一番高いの頼みますね。」

「やめろ。」

軽口を言い合いながら木製のオシャレな扉を開ける。

カランカラン、とベルが可愛く鳴った。


そしてお店の中に足を踏み入れて。
目の前に広がった光景が、なんというか。


「超、可愛いです。」

「お前こーゆーの好きだよな。」




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