スキで何が悪い!?【完】




少し恐い気がして、ゆめから目をそらした。



そして、耳を澄ませた。



鈴虫の歌に合わせて、ガードレールの向こう側にある小川が、メロディーを流しているみたいだ。



遠くの道路から車の走る音が聞こえる。



ここは田舎だから、日が落ちた今は、交通量がないに等しい。


「つまり…私のことで悩んでくれてたの?」



不意にゆめが口を開いた。



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