*TABOO*罪な一夜
「大学時代、いつもリカさんには彼氏がいて、この飲み会でもいつも彼氏の話を聞かされて、じゃあ、オレはいつまで待てばいいんだよ」

悲しい目をして、静かな口調で話す慶介を愛しいという思いが込み上げる。





「行こう」





慌しくコートを抱え、慶介がリカを3次会のバーから連れ出す。


すでに夜中の2時を回っていた年の瀬の街は、人通りもほとんどない。






「・・・我慢できない」




慶介がつぶやくと、リカを強く強く抱き寄せ、口内に自分の舌を差し込んだ。


驚きとは裏腹に、リカの舌が慶介を深く深く迎え入れる。

1分が何時間にも感じられそうな熱く長いキス。

慶介のこれまでのリカへの思いが熱い唇から伝わり、今、自分のからだの足りない部分を埋めるのは慶介以外は考えられいとリカは確信する。






早く、もっと深く私のなかに来て・・・。私の渇きを癒してほしい。











今夜ふたりは罪な夜を過ごす。



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