そしてキスからはじまった
運び込まれた地元の病院でなんとか一命を取り留めた

父の病気は心臓病で一刻も早く手術が必要だと言われた

その手術も難しく費用も高額だと言われた。

日本円で300万・・

そう言われた・・

そんな大金・・

どうしても助けたい母はお金をかき集めた

少しの蓄えと家を売り、知り合いにお金を借りても

50万ほど足りなかった・・

「ジュリア・・どうしても足りない・・」

そう言って母は泣いた・・

「ママ・・私・・先生に相談してみる」

「先生に?」不審な顔をする母を見ないようにして家を出た。



先生・・30代半ばの担当医は優秀な心臓外科医だそうだ

父の手術に必要な最先端の技術を持った医者だそうだ・・

そして彼が私を見る熱い眼差しも気づいていた・・

彼なら私たちを助けてくれる・・



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