そしてキスからはじまった
次の日…紫音は学校に行ってからバイトに行くと言って部屋を出て行った。

私は朝食の片付け、掃除、洗濯を済ませた。

今から出れば開いてるだろう…

私は昨日のお店に来ていた。目当ては昨日の紫色の宝石…

マラヤガーネット

綺麗…

「手に取ってご覧になりますか?」
昨日の店員さんが含み笑いをして私に声を掛けた。
どうして笑うんだろう?そんなに私の様子が変だったのかなぁ?

ショーケースから出したそれを手に取って眺める…

光に
かざして見る…

「綺麗な紫色でしょゔ。心を奪うと言われてます」

…心を奪う…

私は紫音に心を奪われてしまった…

少し早いけど8月の紫音の誕生日プレゼントにしよう。

私はその宝石に本皮製のネックレスを付けて貰いプレゼント用にケースにいれてもらった。

持ってきたお金は無くなってしまったけどそんなことはどうでも良かった

紫音が気に入ってくれるといいんだけど

私はケースに入ったそれを袋のまま洋服ダンスの奥にしまった。
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