そしてキスからはじまった
ジュリアの携帯の履歴をみた。
人の携帯を見るなんてこと…まさか俺がするなんて思わなかった…
ジュリアを探す手掛かりが欲しい…
ジュリアはどうして出て行ったのか?ここに残酷な結果があるのか?

俺の着信ばかり…いったい何回掛けてるんだ…
何か胸騒ぎがして…これでも抑えたつもりなのに…

スクロールして俺以外のを探す…ここ最近俺以外は何も無い…
ホッとしていると…いきなり着信を伝える曲が流れた…
「わあ」びっくりして携帯を落とすところだった。

誰からか確かめずに出てしまった…
「もしもし…」
「…ジュリアの携帯じゃないのか?」
相手は男で低い声で聞いてきた
「ジュリアのだけど…」
「…お前誰だ、なんでジュリアの携帯に出てる?」
男は怒って、怒鳴る
「俺は紫音だ…お前こそ誰だ」
「…紫音?…あぁジュリアの…ジュリアはどうした?」
怒鳴ることこそしないが怒っている
「どうした?お前はどうして聞くんだ…何か知ってるのか?」
こいつが何か知ってるのか?こいつが原因か?
「知らないから聞いてるんだ…ジュリアに何かあったのか?」
「…いなくなった…携帯と手紙を残して…」俺は静かに言った
「いなくなった?…ジュリアに何をした」
「何も…分からないんだ…どうしてなのか…どうすればいいかも」

電話の相手はジュリアの幼馴染のアランだった。
ジュリアは家に帰ったら必ず彼の家にもよるのに庭の手入れをして長い時間居たのに声も掛けずに帰ったと母親から聞いて連絡してきた
庭がやけにさっばりしてるのが気になったそうだ…
まるでどこかに行くような気がしたと…



< 192 / 274 >

この作品をシェア

pagetop