そしてキスからはじまった
汚いもの汚いことも知らないような外見からは考えられないような
苦労を彼女はしてきた

それでも失わない純粋さ・・美しさ

俺のことも孝と変わらずに扱ってくれる
孝の方が仲が良かった
少し毒舌が入る片言の日本語が可愛くてしょうがなくなるのに
時間はかからなかった・・

「紫音さんは寝てばかり・・
なまけもの・・
いいのは顔だけ・・」

いいのは顔だけ・・顔はいいと認めてくれるのか?

素直になれない俺は嬉しい気持ちを隠しながら

憎まれ口をまた叩く

「ジュリアが俺とエッチするなら起きてるよ
気持ちよくしてあげるよ」

「気持ちよく?・・
羨ましいです・・紫音さんの彼女
わたし・・嫌いだから・・」

「えっ・・」

「いつか私も好きな人と・・したいです・・」

悲しそうにうつむいてそう言った。

そんなちょっとした昔のことを思い出す・・
ほんのちょっとしたこと・・

そんなことにも涙を流す


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