そしてキスからはじまった
急いで帰った部屋にはジュリアは居なかった…
俺は何日もジュリアを探した。
バイトも大学も休んで…
大学は親父との約束で辞めることは出来ない。
バイトは辞めようと思った…
ショーンの一言で俺は続けることにした。
ジュリアが姿を消したあの日…「ラ⚪️ンツェルが店を覗いていた」と俺たちに興奮気味に言っていたのを思い出した。

俺は店に行ってショーンを問い詰めた
どんな子だったかと
「えっ…とにかく綺麗な子で髪は腰まである金髪に近いブルーネットかな?
眼は茶色?いや金色に近くて、白いワンピースみたいの着ててなんかお姫様みたいだった。」
「ジュリアだ」
「ジュリア?あぁお前の彼女の?どうしてお前に声を掛けなかったんだ」
「いなくなった」
「…いなくなった…どうして?」
「分からないんだ…探してもどこにもいない…
行きそうなところもなにも分からない。もっと探すためにバイトを辞めようと思っているんだ」
ショーンは少し考えて
「彼女はまたここに来るかもしれないし、ここはリヨンの繁華街にあるから彼女に会えるかもしれない…
それにシオンはお金を貯めてるんじゃないの?だったら辞めるべきじゃないな」
そう言われて俺はバイトを続けることにした。かすかな可能性も捨てれない。

ルイにも連絡をした。孝の親父にも連絡してみたがジュリアは元気かと反対に聞かれ何を知らないんだと思った。
アランと連絡取り合っているが家にも帰ってきてない。
ルイは先月から隣りの部屋を借りて一緒にジュリアを探してくれている。
それでもジュリアは見つからない。どうしていなくなったのか理由が知りたい…
たとえ俺が傷付く事になっても
俺がフランスにいれるのは今年いっぱい
タイムリミットは近づいている…
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