依存症なあたし様


「…そのちっぽけな脳みそには何も入ってないのー?
あ、そっかぁ。ちっぽけだから何も入ってないんだねっ。
あやわかっちゃった!
脳内お花畑だもんねぇ。生きてる意味あるのー?
ああ、ないか!ごめんねぇ。えへへ」

『…っはあ?!』

「あんたら脳内お花畑なのに今までどうやって生きてきたの?
どーせ『俺なんて…』とか言いながらも親からちゃっかりお金もらったりしてチャラチャラしながら生きてんだろ?
高校入っていきなり髪染めて?ピアスあけて?吸えもしないタバコに手出して?かっこいいとか思ってんの?
ちょっと派手になったからっていい気になって調子乗り始めて?
調子のってんのはどっちだっつーの。」

しだいに口調が変わっていく。


猫かぶりのままじゃ疲れる……


『…黙ってれば調子のりやがって…』

「調子のってたら、何?
罵ってほしいって言ったのはどこの誰?
あれ、あたしもしかして幻聴聞こえたのかな?怖いなー。
大体何であたしの名前知ってんの?あたしあんたらのこと知らないんだけど。気持ち悪(笑)
んー、とりあえず失せてくれないかな?
土下座でもするならいてもいいよ?
見ててあげるけど眠いから早くねー」


一人称は基本あたし。


だんだん頬が緩んで


終いには笑顔。


少年(…え…えげつない…)


『…てっめ…覚えてろよ!』


よくわからない四人組は少年を置いて走り去った。


「あれ、土下座しないの〜」


あらら
土下座見たかったのに。


せっかく猫かぶってたのに途中から戻っちゃったし


こーやって噂が増えるのね。


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