ばかな私。
ばかな私。

一人で舞い上がっちゃって、バカみたい。

なーんもなかった。

もう全部全部、どこかへ置いてきてしまったみたいな虚無感。

それだけを抱えて、駅の改札口に入る。

ああ、バカみたい、本当に。

でも休みの日に二人っきりで遊ぼう、なんて誘われたら勘違いしちゃわない? 普通。

そんな勘違いもいま、きれいに打ち砕かれたところだけれど。

信じられない。

なんで自分で誘っておいて、来ないわけ?

これが友達だったらそっこー帰ってる。……けど、すぐに帰ることなんてできるはずがなくて。

ずーっと待ってた。
人の移り変わりが激しいこの駅で、あなたを思いながら。



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