恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「チッ………」
「ほら、机くっつける」
麻凛に言われるがまま、タツと呼ばれた男の人は、荒荒しくわたしの机とくっつけた。
「それでよろしい」
麻凛は、とても満足げだった。
「愛依、ごめんね。
こいつ、根は優しいやつだから………ちなみに、長谷川龍毅-ハセガワタツキ-っていうの。
みんな、タツって呼んだり、龍って呼んだりしてる」
「そ、そうなんだ。
た、龍毅くん、よろしくね」
わたしは、恐る恐る横を見て、挨拶をした。
「はぁ………」
ため息つかれた………
うう、恐い………
「そんなに恐がんな………なんもしねぇよ。
ちなみに龍毅くんってゆうのはやめろ」
「なんで?」
「胸糞わりぃ」
「うーん。
じゃあ、龍くん」