恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】



教室に荷物を取りに行くと、いつもはいない人がいて驚いた。




「オセーよ」



「煌くん………」



煌くんは、窓の縁に腰を預け、何とも言えないくらい様になっている。



そこに夕日が差し込み、煌くんが照らされていた。




それが、とても鮮やかで、ついつい見てしまう。



「さっさと荷物まとめろ」



「あ、うん」



いけない………

見とれてた………



煌くんってなんであんなに…………かっこいいの?




わたしなんかが、一緒にいていいのか不安になる。




「終わったか?」



「うん!」





今度は一緒に歩いてくれる煌くん。

歩くペースも合わせてくれる。



優しいな…………

そんなことを思いながら、駐輪場へと向かった。












< 210 / 369 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop