恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「俺は、そのまま帰る」
帰るのか………なんだ………
ん?
なんだって…、なんだ?
「そっか……気をつけてね」
「ああ。
早く中に行け」
「はあい」
わたしが病院の中に入り、振り向くと、煌くんは去って行った。
「………っリハビリ……行こ……」
淋しさが残り、紛らわすために、リハビリへ向かった。
雨は…………何かを告げるように降り続けていた。
何か………嫌な予感がする………
そう感じたのは、気のせいではなかった。
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