恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「もうお昼過ぎたけど……どうする?
帰る…?それとも、みんなでご飯食べに行く?」
わたしが黙っていると、篤斗くんは返事をする気にもならないことをわかったのか、構わず用事を話してくれた。
もう、お昼なんだ……
でも、お腹空いてない……
「ごめん…篤斗くん。
わたし、お腹空いてないから……みんなで、ご飯行ってきて……?」
「わかった!!じゃあ、行って来るね♪
一成達は残ってるから、何かあったらあいつらに言ってね?」
「わかった!」
わたしが返事を返すと、階段を降りて行く音が聞こえた。
行ったね……
なるべく心配かけないように、元気に振る舞ったけど、多分……バレバレだよね………
鬼翠のみんなにも、迷惑かけちゃう……
わたし、やっぱりここに……いない方が良いのかな………
鬼翠のみんなのために、何か役に立つこと出来てる?
逆のことしかしてない気がする……
勝手に勘違いして、男の人に襲われるし、見守ってもらってるし、煌くんには、家まで……