恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
「あっ……ごめん……嫌だったね…」
ち、違う……今のは……
何で……?
なぜか心臓もバクバクしてる。
どうしちゃったの……?
部屋の中は、なんだか気まずい雰囲気に包まれた。
「ごめ「きーくん達にも、知らせてくるね」」
謝ろうとしたら、篤斗くんは部屋を出ていってしまった。
なんだろう……
まだ心臓バクバクしてる……
篤斗くんこそ嫌な想いしたよね……?
ど、どうしよう……
とりあえず、篤斗くんを追いかけよう。
わたしは、ベッドから降りて立ち上がり、まだ力が入りきらない足をよろめかせながら、少しずつ歩を進めていった。
ドアまで…あと少し……
こんなに時間が掛かるなんて……こりゃー大変だ。