恋する*memory〜記憶をなくしたわたし〜【完結】
それから、こそこそしながら下着を着てたんだけど………
「何…やってんだ…?」
後ろから、声がした。
き、煌くん!お、起きちゃった………
どうしよう……振り向けない……
わたしが固まっていると、ベッドの揺れを感じた。
「おい……こっち、向け……」
向け…って言われても……
「や、やだ………」
わたしは、体育座りをして、膝におでこをつけた。
顔……見れない……
「嫌……か…わかった」
少し、しんみりした声が聞こえて、またベッドが揺れた。
煌くん……怒った?
「煌くん!ちがっ……んっ」
煌くんにちゃんと説明しようと、後ろを振り向いたら………思った以上に近くにいた煌くん。
唇を塞がれた。
「騙されたな」
唇が離れ、一言言われた。
な、なんだと!?
まさか……はめた……?
「煌くんのバカ!!」
と、わたしは、煌くんの腕を叩いた。